京都橘大学は「情報Ⅰ」が武器になる私大|共テ利用後期は配点50%【2027年度】

京都橘大学は「情報Ⅰ」が武器になる私大|共テ利用後期は配点50%【2027年度】

※本記事は 2026 年 8 月時点の公開情報(京都橘大学受験生サイト)をもとに作成しています。
掲載内容は変更される場合があるため、出願前に必ず「2027 年度入学試験要項」(2026 年 9 月中旬公開予定)をご確認ください。

「情報Ⅰは得意。でも私大入試では使えないと思っていた」—— そんな受験生にとって、京都橘大学は注目の 1 校です。

ポイントは 2 つあります。

  1. 2027 年度入試から、公募推薦と一般選抜の試験科目に「情報(出題範囲:情報Ⅰ)」が追加される
  2. 共通テスト利用選抜では以前から情報Ⅰが選択でき、後期 2 科目方式では情報Ⅰが総得点の 50% を占めうる

年内の公募推薦から一般選抜、共テ利用まで、情報Ⅰを武器に戦える入試が 1 年を通して用意されている私大は、まだ多くありません。この記事では、どの入試で情報Ⅰが使えるのか、配点はどうなるのか、どう対策すればよいのかを整理します。

どの入試で「情報Ⅰ」が使える?

入試区分

情報Ⅰの扱い

公募推薦(年内・併願可)

2027 年度から試験科目に「情報」追加(【理系型】の選択科目など。選択できる日程・学科は要項で要確認)

一般選抜(前期 A・B・C/後期)

2027 年度から試験科目に「情報」追加(同上)

共テ利用 前期【4 科目方式】

選択科目として情報Ⅰを採用可。情報Ⅰを使うと 200/800 点(25%)

共テ利用 前期【3 科目方式】

同上。200/600 点(約 33%)

共テ利用 後期【2 科目方式】

同上。200/400 点(50%)

(出典:京都橘大学「2027年度 入試のポイント」「共通テスト利用選抜」、2026 年 8 月 4 日確認)

共テ利用選抜:情報Ⅰは「高得点科目から自動採用」

京都橘大学の共テ利用は、必須科目+選択科目(高得点の科目から自動採用)という構成です。全科目 200 点換算で合否判定されます。

多くの学科(デジタルメディア・建築・文系学部など)

方式

必須

選択(情報Ⅰを含む)

情報Ⅰの最大比率

前期 4 科目

英語 200・国語 200

地歴公民/数学/理科/情報から高得点 2 科目

25%

前期 3 科目

英語 200・国語 200

同から高得点 1 科目

約 33%

後期 2 科目

英語 200

国語/地歴公民/数学/理科/情報から高得点 1 科目

50%

工学部(ロボティクス学科・情報工学科)

方式

必須

選択(情報Ⅰを含む)

情報Ⅰの最大比率

前期 4 科目

数ⅠA 200・数ⅡBC 200

英語/国語/地歴公民/理科/情報から高得点 2 科目

25%

前期 3 科目

数ⅠA 200・数ⅡBC 200

同から高得点 1 科目

約 33%

後期 2 科目

数ⅡBC 200

「数ⅠA」/「情報Ⅰ」から高得点 1 科目

50%

注目は工学部の後期 2 科目方式です。数ⅡBC+情報Ⅰの 2 科目で出願でき、情報Ⅰが総得点のちょうど半分。情報Ⅰで 9 割を取れる受験生なら、英語や理科の出来に関係なく合格ラインに乗せられます。

なお、選択科目は「高得点の科目から自動採用」なので、情報Ⅰを受験しておいて損はありません。情報Ⅰの得点が伸びなかった場合は他の高得点科目が採用されるだけです。

公募推薦・一般選抜:2027 年度から「情報」が選択できる

2027 年度入試の大きな変更点がこれです。公募推薦(併願制)と一般選抜の試験科目に「情報」が追加され、出題範囲は情報Ⅰと公表されています。

あわせて、デジタルメディア学科・情報工学科・臨床工学科の選考に【文系型】・【理系型】が導入されます。

  • 【文系型】:選択科目は文系・理系いずれも可、情報選択不可
  • 【理系型】:選択科目は数学必須、情報選択可

対象となる選考区分は、デジタルメディア学科・臨床工学科が公募推薦(併願制)と一般選抜、情報工学科が公募推薦(併願制)と公表されています。
どの日程・どの学科で情報が選択できるかの詳細は、9 月中旬公開の「2027 年度入学試験要項」で確認してください。

公募推薦(併願制)は基礎テスト(2 科目・マーク式)を軸に、調査書や書類審査も含めて評価される入試です。
年内のうちに情報Ⅰで勝負できるようになる意味は大きく、情報Ⅰが得意な受験生にとっては受験機会が実質 1 回増えることになります。

情報Ⅰを軸にした出願戦略の例

  1. 年内:公募推薦(理系型・情報選択)で先行して勝負
  2. 1〜2 月:一般選抜(情報選択)+共テ利用前期を併願(一般選抜とあわせて出願すると共テ利用の検定料が無料になる制度あり。ただし同一の出願期間の場合に限る)
  3. 3 月:共テ利用後期 2 科目方式で情報Ⅰ 50% の土俺で最終勝負

情報Ⅰの学習がそのまま入試機会の多さに変わるのが、京都橘大学の特徴です。
なお、英語については英検などのスコアを得点換算する「みなし得点」制度もあるため、情報Ⅰ+英語資格の組み合わせで負担を大きく減らせます。

対策の進め方

  • 共テ利用を使う場合:対策は共通テスト「情報Ⅰ」対策そのものです。情報I(共通テスト)対策の進め方を参照してください。共テ本番(2027 年 1 月 16・17 日)から逆算し、遅くとも夏にはプログラミング分野に着手を
  • 公募推薦・一般選抜の「情報」を使う場合:大学独自の出題(マーク式)です。2027 年度が初年度のため過去問は存在せず、まずは情報Ⅰの全範囲を共テレベルで仕上げ、要項公開後にサンプル問題の有無を確認するのが現実的です
  • どちらの場合も、用語暗記だけでなくプログラムを自分で書いて動かす経験を積むことが、初見の問題への対応力に直結します

よくある質問

Q1.情報Ⅰを選択すると不利になることはありませんか?

共テ利用の選択科目は高得点の科目から自動採用されるため、情報Ⅰを受験しておいて不利になることはありません。高得点なら採用され、低ければ他科目が使われます。

Q2.どの学科でも情報Ⅰが使えますか?

共テ利用では幅広い学科で選択科目に情報Ⅰが含まれます。一方、公募推薦・一般選抜の「情報」は選択できる日程・学科が限られます(【理系型】導入のデジタルメディア・情報工学・臨床工学など)。9 月中旬公開の入学試験要項で必ず確認してください。

Q3.情報Ⅰの難易度は共通テストと同じですか?

共テ利用は共通テストの得点をそのまま使います。公募推薦・一般選抜の「情報」は大学独自出題のため難易度は現時点で未知ですが、出題範囲は情報Ⅰと明示されているため、共テ対策と同じ土台で対応できます。

Q4.備後圏(広島県東部)から受験しやすいですか?

公募推薦(A・B 日程)と一般選抜前期 A・B 日程は、広島・岡山を含む全国 15 ヶ所の試験会場から選べ、京都まで行かずに受験できます。ただし前期 C 日程・後期日程は会場が絞られ、広島会場はありません(岡山会場は利用可)。共テ利用は大学独自試験がないため移動の負担はありません。

まとめ

  • 京都橘大学は 2027 年度から公募推薦・一般選抜の試験科目に「情報(情報Ⅰ)」を追加
  • 共テ利用は情報Ⅰ選択可。後期 2 科目方式なら情報Ⅰが総得点の 50%(工学部は数ⅡBC+情報Ⅰの組み合わせ可)
  • 選択科目は高得点自動採用のため、情報Ⅰ受験にリスクなし
  • 年内(公募推薦)→一般→共テ利用後期まで、情報Ⅰを軸に 1 年間戦える
  • 詳細は 9 月中旬公開の「2027 年度入学試験要項」で必ず確認

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野澤嘉孝

この記事を書いた人

野澤 嘉孝

ソフトウェアエンジニア。同志社大学理工学部を経て、京都大学大学院で核融合発電の基礎研究(プラズマ物理)に従事。在学中は高校生向け数学塾の講師を、大学院では大学生に対して物理実験の授業を担当し、延べ500名以上の学生をサポート。現在は業界特化型SaaSの開発に携わりながら、中高生向けプログラミングスクール Sandbox(サンドボックス)の運営を行う。

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