福山市立大学 情報工学部の入試対策|情報Ⅰ200点・満点みなしとは【2027年新設】

福山市立大学 情報工学部の入試対策|情報Ⅰ200点・満点みなしとは【2027年新設】

※本記事は 2026 年 8 月時点の公開情報をもとに作成しています。出願前に必ず福山市立大学の最新の募集要項をご確認ください。

2027 年 4 月、地元・福山に福山市立大学 情報工学部(情報工学科)が新設されます。

注目すべきは、4 つの入試区分すべてで「情報」の力がそのまま合否に直結する設計になっていることです。

  • 一般選抜(前期・後期):共通テスト「情報Ⅰ」が必須で 200 点
  • 総合型選抜・学校推薦型選抜:共通テスト免除。代わりに「数学・情報」の筆記試験が配点比率 50%
  • さらに、基本情報技術者試験または応用情報技術者試験に合格していると、共通テスト「情報Ⅰ」の得点は満点とみなされる

この記事では、2027 年度(令和 9 年度)入学者選抜要項【情報工学部】をもとに、区分ごとの配点と対策の優先順位を解説します。

福山市立大学 情報工学部はどんな学部?

入学定員は 80 名。
デジタルものづくり分野とサイバーセキュリティ分野を柱に、「地域社会と協力しながら、安心安全なデジタル社会の実現に貢献する、創造的かつ実践的なエンジニアの育成」を掲げています。

募集人員の内訳は次のとおりです。

選抜区分

募集人員

総合型選抜

15 名

学校推薦型選抜

25 名(地域枠 10・全国枠 13・専門高校枠 2)

一般選抜 前期日程

25 名

一般選抜 後期日程

15 名

定員 80 名のうち 40 名(50%)が年内入試(総合型・推薦)です。
地域枠は「福山市内の高校の卒業(見込み)者」または「本人・配偶者・1親等の親族が 2026年4月1日から引き続き 福山市内に在住」が対象で、地元の受験生にとって有利な枠が明確に用意されています。

(出典:福山市立大学「2027年度(令和9年度)入学者選抜要項【情報工学部】」、2026 年 8 月 4 日確認。以下の配点・日程も同要項による)

入試日程:総合型の出願は 2026 年 9 月 3 日から

選抜区分

出願期間

試験日

合格発表

総合型選抜

2026 年 9 月 3 日〜9 月 9 日

2026 年 10 月 17 日

2026 年 11 月 2 日

学校推薦型選抜

2026 年 11 月 2 日〜11 月 9 日

2026 年 11 月 28 日

2026 年 12 月 10 日

一般選抜 前期

2027 年 1 月 25 日〜2 月 3 日

2027 年 2 月 25 日

2027 年 3 月 5 日

一般選抜 後期

2027 年 1 月 25 日〜2 月 3 日

2027 年 3 月 12 日

2027 年 3 月 20 日

総合型選抜の出願はもう目前です
この記事を高 3 の夏に読んでいる人は、出願書類(調査書・志望理由書・活動報告書)の準備と学力検査対策を並行して進めてください。

一般選抜:情報Ⅰは必須 200 点。「実質 2 倍」の重み

前期日程(共通テスト 1,000 点+個別試験・数学 300 点)

教科

配点

国語

200

地理歴史・公民

100

数学(2 科目)

200

理科(物理)

100

外国語

200

情報(情報Ⅰ)

200

個別試験:数学(数Ⅰ〜Ⅲ・A・B・C)

300

総合 1,300 点中、情報Ⅰは 200 点(約 15%)。共通テスト 1,000 点の中では 20% を占めます。

ポイントは、共通テストの「情報」100 点満点を 200 点に換算することです。
国語や英語と同じ重みまで引き上げられており、理科(物理 100 点)の 2 倍。
情報Ⅰの 1 問が、他教科の 2 問分の価値を持つ計算になります。

後期日程(共通テスト 700 点+面接 100 点)

教科

配点

数学(2 科目)

200

理科(物理)

100

外国語

200

情報(情報Ⅰ)

200

個別試験:面接

100

後期は 4 教科 5 科目に絞られ、総合 800 点中 200 点(25%)が情報Ⅰです。
国語・地歴公民が不要になるため、「理系科目と情報で勝負したい人」に向いた配点です。
なお、後期日程は志願倍率が 10 倍を超えた場合、共通テストの成績による 2 段階選抜が実施されることがあります(実施の有無は 2027 年 2 月 19 日発表)。

基本情報・応用情報に合格していれば「情報Ⅰ満点みなし」

一般選抜では、基本情報技術者試験または応用情報技術者試験の合格者は、共通テスト「情報Ⅰ」の得点を満点とみなす制度があります(みなし得点を利用する場合も「情報Ⅰ」の受験自体は必要です)。

共通テスト当日の出来に左右されず、200 点を事前に確定できる制度です。
基本情報技術者試験は通年で受験できる CBT 方式なので、高 1・高 2 のうちからの挑戦が入試戦略としてそのまま機能します(紙ではなくコンピュータ画面に表示される問題を解く方式のこと)。
日頃のプログラミング学習や資格取得が入試の得点になる、情報系学部ならではの設計です。

総合型・学校推薦型:共テ免除でも「数学・情報」の筆記が 50%

年内入試だから学力検査がない、というわけではありません。むしろ逆です。

区分

選抜方法と配点比率

総合型選抜

学力検査(数学・情報)50%・面接 20%・出願書類審査 30%

学校推薦型選抜

学力検査(数学・情報)50%・面接 40%・出願書類審査 10%(評定平均 4.0 以上が推薦要件)

学力検査の出題範囲は、数学(数Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)と情報Ⅰ
要項には「アルゴリズム的思考力、データ活用能力、プログラミング力などの情報的思考力について、基礎的な学力を多面的かつ総合的に評価します」とあります。

つまり、共通テストを使わない年内入試でも、情報Ⅰの実力が配点の半分を左右するということです。
用語暗記ではなく、プログラムを読み書きし、データを扱う力が正面から問われます。

また、総合型・学校推薦型はいずれも「合格した場合に入学を確約できる者」が出願資格(専願)です。学校推薦型は、他の国公立大学の学校推薦型選抜と併願できない点にも注意してください。

いつから何を対策すればよい?

総合型・推薦を狙う場合(高 3 の夏〜秋)

  • 出願書類(志望理由書・活動報告書)は、情報工学に関する探究・制作の実績と結びつけて書く
  • 学力検査対策として、数学(数Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)の基礎固めと、情報Ⅰのプログラミング・データ活用分野を優先する
  • 面接では「なぜ情報工学か」「福山でなにを学び、どう活かすか」を自分の言葉で説明できるようにする

一般選抜を狙う場合(高 1・高 2〜)

  • 共通テスト「情報Ⅰ」は配点 200 点の主要科目として扱い、情報Ⅰの共通テスト対策を計画的に進める
  • 前期は個別試験の数学 300 点が最大配点。数Ⅲまでの記述対策を軸に据える
  • 余力があれば基本情報技術者試験に挑戦し、「満点みなし」を確保する。高 2 までに合格できれば、高 3 は他教科に時間を回せる

情報Ⅰの学習の進め方全般は、情報I(共通テスト)対策の塾の選び方で詳しく解説しています。

よくある質問

Q1.福山大学の情報工学科とは違うのですか?

違います。
本記事で扱っているのは、2027 年 4 月に新設される公立の福山市立大学 情報工学部 情報工学科です。
私立の福山大学(工学部)とは別の大学ですので、出願の際はご注意ください。

Q2.地域枠にはだれが出願できますか?

福山市内に所在する高校(中等教育学校の後期課程・特別支援学校高等部を含む)の卒業(見込み)者、または本人・配偶者・1 親等の親族が 2026 年 4 月 1 日から引き続き福山市内に住所を有する場合に出願できます。
いずれの場合も、2026 年 4 月 1 日〜2027 年 3 月 31 日に高校を卒業(見込み)であることが前提のため、それ以前に卒業した既卒生は出願できません。

Q3.「満点みなし」を使う場合も共通テストの受験は必要ですか?

必要です。基本情報技術者試験・応用情報技術者試験に合格していても、共通テスト「情報Ⅰ」自体は受験したうえで、得点が満点とみなされます。

Q4.情報Ⅰの学力検査はどんな問題が出ますか?

新設学部のため過去問はまだありません。
要項では「アルゴリズム的思考力、データ活用能力、プログラミング力などの情報的思考力」を評価すると明記されているため、共通テスト「情報Ⅰ」型の演習(プログラミング・データ活用中心)が現時点で最も近い対策になります。
募集要項(総合型・推薦は 7 月上旬、一般選抜は 10 月上旬公表)でサンプル問題等が示されないか、必ず確認してください。

まとめ

  • 福山市立大学 情報工学部は 2027 年 4 月新設。定員 80 名のうち半分が2026年内入試
  • 一般選抜は共通テスト「情報Ⅰ」必須 200 点(前期:共テ内 20%、後期:総合 25%)。100 点満点を 200 点に換算する「実質 2 倍」の重み付け
  • 総合型・推薦は共テ免除だが、「数学・情報」の筆記が配点比率 50%
  • 基本情報・応用情報の合格で「情報Ⅰ満点みなし」。資格学習が入試戦略になる
  • 総合型選抜の出願は 2026 年 9 月 3 日〜9 日。年内入試組は今すぐ準備を

面談のご案内

Sandbox は府中校(JR 府中駅から徒歩約 1 分)とオンライン校で、現役ソフトウェアエンジニアの代表が中高生のプログラミング学習・情報Ⅰ対策を直接コーチングしています。

福山市立大学 情報工学部のように個別の学力検査で「情報」を課す大学の対策や、「満点みなし」につながる基本情報技術者試験への挑戦も伴走できます。
志望校の配点と現在の理解度から、合格までの学習計画を一緒に整理しましょう。
無理な勧誘は行っていません。

野澤嘉孝

この記事を書いた人

野澤 嘉孝

ソフトウェアエンジニア。同志社大学理工学部を経て、京都大学大学院で核融合発電の基礎研究(プラズマ物理)に従事。在学中は高校生向け数学塾の講師を、大学院では大学生に対して物理実験の授業を担当し、延べ500名以上の学生をサポート。現在は業界特化型SaaSの開発に携わりながら、中高生向けプログラミングスクール Sandbox(サンドボックス)の運営を行う。

"自分で作れた"が生まれるスクール、Sandbox

Sandboxについて詳しく見る > すぐに相談したい方は → 無料面談に申し込む まずは気軽に → Peatixで無料体験イベントを見る(オンライン・無料)

入会金無料・いつでも退会OK・退会後もいつでも再入会できます